ボーナスの社会保険料と所得税の計算方法|賞与への課税

皆様は賞与(ボーナス)の社会保険料と所得税がどのように計算されているかご存知でしょうか。
実は「給与」と「賞与」では社会保険料と所得税の計算方法が異なります。

給与の社会保険料と所得税の計算方法は以下で確認してください。

スポンサーリンク

賞与とは

会社が毎月の給与とは別に、夏や冬に支給する金銭のことです。

賞与の社会保険料の計算方法

まずは、賞与の「社会保険料」の算出方法を解説します。

計算式

標準賞与額×保険料率

標準賞与額とは、賞与額から1,000円未満を切り捨てた金額をいいます。
例えば、賞与額が500,580円であれば、標準賞与額は500,000円となります。

また、保険料率は給与の社会保険の料率と同じです。

社会保険 保険料率
健康保険 4.98%
介護保険 0.79%
厚生年金保険 9.091%
雇用保険 0.4%

賞与の社会保険の計算例

それでは、実際の計算例を見ていきましょう。
皆さんもお手元に給与明細をお持ちいただいて当てはめてみてください。

[条件]
・賞与額:695,300円
・年齢は50歳

まず、標準賞与額は賞与額から1,000円未満を切り捨てた金額ですので

標準賞与額:695,000円

ここから各種保険料率をかけるだけです。

健康保険料:695,000円×4.98%=34,611円
介護保険料:695,000円×0.79%=5,490円
厚生年金保険料:695,000×9.091%=63,182円
雇用保険料:695,300円×0.4%=2,781円

賞与の所得税の計算方法

次は賞与の「所得税」の算出方法を解説します。

計算式

社会保険料控除後の賞与額×賞与税率

社会保険料控除後の賞与額、つまり賞与の課税対象額に対して賞与税率を掛けて所得税を求めます。
賞与税率とは、前月の給与の課税対象額から算出される税率です。

賞与の所得税の計算例

実際に計算例を見ていただいたほうがわかりやすいと思います。

[条件]
・賞与額800,000円
・賞与から控除される社会保険料:122,000円
・前月の給与の課税対象額:370,000円
・配偶者が専業主婦

まず、賞与税率を下表により求めます。
賞与税率は、先程解説した通り、円月の給与の課税対象額(社会保険料控除後の給与額)により決まります。

賞与
税率
(%)
扶養親族等の数
0人 1人
前月の社会保険料等控除後の
給与の金額
以上 未満 以上 未満
0 68,000未満 94,000未満
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
8.168 300,000 334,000 338,000 365,000
10.210 334,000 363,000 365,000 394,000
12.252 363,000 395,000 394,000 422,000
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

扶養親族の数は妻の1名であり、前月の社会保険料等控除後の給与の金額が370,000円であることからレンジは365,000~394,000となります。
以上から賞与税率は10.210%となります。

次に社会保険料控除後の賞与額は

800,000円-122,000円=678,000円

最後に賞与の所得税の計算式にすべて当てはめると

678,000円×10.210%=69,223円

となります。

節税方法

社会保険料は保険料率が固定のため、節約できません。
※するとすれば、賞与の金額を下げるしかなく、本末転倒。

ですが、所得税は「前月の給与」から「賞与税率」を求めるため、前前月に残業を残業を控えることで所得税を下げることができる、、、と思われるかもしれませんが、意味がありせん

なぜか。
それは、サラリーマン・OLは「年末調整」で払いすぎた所得税は返ってくるからです。
つまり、例えば、12月に賞与がある場合、11月の給与から賞与税率が求められます。
10月に限って長時間残業をしてしまって、賞与税率が高くなってしまった場合も、年間トータルでみて、本来支払うべき所得税が再計算され、差分は返ってくるためです。

まとめ

賞与では節約・節税はできませんが、どれだけ社会保険料と所得税で天引きされるか知っているだけで、給与明細をみて驚くことはなくなると思います。

スポンサーリンク

フォローする



スポンサーリンク