カリカリサクサクの衣に包まれた、ケンタッキーのフライドチキンにかぶりつくのは至福のひとときですよね。
噛むとジューシーな鶏肉に行き着いて、衣のカリサク食感と肉のジューシーさが交互に来て、もうたまりません。
けれど、それは揚げたての場合に限ります。1度フライドチキンが冷めてしまうと、魔法が解けたかのように、衣はやわらかくシナシナになってしまいます。
クリスピーな食感をもう1度よみがえらせるには、どうしたらいいのでしょうか?
ただ温め直すだけでも、衣の食感はある程度復活します。ですが、もっとカリカリサクサクを取り戻したい!という人向けの温め方も存在します。この記事では、
・ケンタッキーのフライドチキンが冷めるとおいしくなくなる理由
・ケンタッキーのフライドチキンをおいしく温め直す無難な方法
・ケンタッキーのフライドチキンをさらにおいしく温め直す方法
についてご紹介したいと思います。
目次
ケンタッキーのフライドチキンが冷めるとおいしくなくなる理由
悲しいことに、鶏肉がジューシーなことが、ケンタッキーのフライドチキンが冷めるとおいしくなくなる理由に関係しています。
フライドチキンが冷めるほど時間が立つと、鶏肉の肉汁が衣に染み込んできてしまい、衣のカリカリサクサクが損なわれて、やわらかくシナシナになってしまうのです。
逆に言えば、衣に染み込んだこの衣の水分を、熱したり焼いたりして、乾かして追い出すようにすれば、カリカリサクサクの衣が復活します。
おいしく温め直す『無難な』方法
実は、ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)が公式に発表している温め直し方があります。
TwitterとFacebookの両方で、
☆おいしいオリジナルチキンの温めなおし方☆
①オーブンレンジ:
アルミホイルに包み、180~200℃で5~8分加熱
②電子レンジ:
無包装のまま1個につき、
30~60秒(500Wの場合)
20~40秒(1000W場合)
https://twitter.com/KFC_jp/status/1207843591357251585
https://www.facebook.com/KFC.JP/posts/524207197648201
と発表しているのです。同じ方法が、お持ち帰り用の袋にも書いてあるようですね。
ただ、この方法だと、衣の特に固い部分はカリカリサクサクと言える程度になっても、衣全体がカリカリサクサクにはなりません。
鶏肉のジューシーさや、濃い味付けについては、存分に味わえる温め方ではあるのですが。
なので、次の項から、ケンタッキーのフライドチキンをカリカリサクサクに温め直す方法をご紹介いたします。
さらにおいしく温め直す方法
衣のカリカリサクサクを重視しますが、肉のジューシーさや、やわらかさも、決しておろそかにしない方法を紹介していきます。
衣がカリカリサクサクになる1番お手軽な方法
フライパンで温める
火にかけてチキン全体を温めてから、最後に表面を軽く焼いて、衣のカリカリサクサクを復活させる方法です。
①フライパンにアルミホイルを敷く
②その上にチキンを並べ、フタをして弱火で5~10分加熱
③フタを開け、アルミホイルを外してフライドチキンの表面を軽く焼く
温めるピースにもよりますが、特に皮目を重点的に焼くといいでしょう。
衣は実にカリッと仕上がりますし、先に弱火でじっくり温めているので、肉部分もジューシーに仕上がります。
フライパンとアルミホイルなら多くの家庭にありますし、この方法なら難しい作業もいりません。
1番お手軽に、衣のカリカリサクサクがよみがえる、おいしい温め直し方と言えるでしょう。
そこまでお手軽ではないけれど衣がカリカリサクサクになる方法
手間がかかるか、一般家庭があまりそろえていない家電を使う方法ですが、フライドチキンの衣がカリカリサクサクになる温め直し方をいくつか紹介します。
フライドチキンを電子レンジで温めてから揚げ直す
電子レンジでフライドチキンの内部を温めてから、外側を揚げ直して衣の水分を飛ばす方法です。
①電子レンジでフライドチキン1ピースを10~20秒温める
②電子レンジで温めたフライドチキンを、180~200℃の油で、30秒~60秒揚げる
③キッチンペーパーにフライドチキンを置き、余分な油をきって完成
電子レンジで温める時に、フライドチキンの下にキッチンペーパーを敷いて、温めた時にしみ出てきた余分な油や水分を吸い取らせておくといいです。
温め終わったら、揚げる前に、もう1枚キッチンペーパーを出して、余分な油と水分を全体的に拭いておくと、さらにいいでしょう。
揚げる時に使う油は、植物油かキャノーラ油がいいです。
2つとも、フライドチキンの風味を損ないにくい油です。
逆に、オリーブ油は体にいいですが、ケンタッキーのフライドチキンには合いません。
電子レンジで温めた後オーブントースターで焼く
電子レンジで中身を温めて、オーブントースターで外側をカリカリに焼く、と言う方法です。
①電子レンジの中にキッチンペーパーを敷いてフライドチキンを並べ、30秒温める
②温めたら、他のキッチンペーパーでフライドチキン表面に染み出た余分な油分と水分を拭いておく
③180~200℃に予熱したオーブントースターにアルミホイルを敷いて、温めたフライドチキンを並べ、5~6分焼く
オーブントースターについてですが、予熱しておかないと、フライドチキンが均等に温まりません。
また、オーブントースターに敷くアルミホイルを、1度くしゃくしゃにしてから広げて、段差を作ったものを敷いておくと、焼いている時に段差に油が落ちて、ややヘルシーになります。
オーブンの中にアルミホイルでテントを張って、テントの中にフライドチキンを入れて焼く
ただオーブンでフライドチキンを焼くと、衣の水分は飛びますが、鶏肉の水分まで蒸発してパサパサになってしまいます。
水分の蒸発をほどよく防ぐために、アルミホイルで作ったテントの中にフライドチキンを入れます。
①オーブンを190℃に予熱しておく
②オーブントレイにフライドチキンを置く
③アルミホイルテントを作ってフライドチキンにかぶせる
④150℃で約10分加熱するが、フライドチキンの様子は数分ごとにチェックする
チェックする時に、フライドチキンの肉厚な部分を少し開いてみて、中まで温まっていれば完成です。
基本的に、胸肉を含むピースのほうが、脚のピースよりも、中まで熱が浸透するのに時間がかかります。
ノンフライヤー(エアフライヤー)の熱風で温める
ノンフライヤーとは、熱風で調理する家電です。油を使うことなしに、唐揚げやコロッケなどの揚げ物を作ることができます。
揚げ物の温め直しも可能です。
ノンフライヤーの種類にもよるのですが、フライドチキン2ピースにつき、200℃で7分~150℃で8分ほど温めるのが目安です。
熱風で調理するだけあって、衣はカリッと、肉はジューシーに仕上がります。
紙袋(ランチバッグに使われるようなもの)にフライドチキンを入れ、オーブンで焼く
これも、衣の水分は飛ばしつつ肉の水分の蒸発を抑える方法です。
①オーブンを160℃に余熱しておく
②紙袋の中に、フライドチキンどうしが重ならないように並べる
③袋の口を折って閉め、クッキングシートを敷いたオーブントレイの上に置く
④オーブンを閉め、フライドチキン4ピースに付き25分焼く
袋の口は決して途中で開かないでください。
肉の水分まで蒸発して、パサパサのフライドチキンになってしまいます。
コンベクションオーブン(対流式オーブン)の熱風で温める
これはオーブンの中を熱風で温める家電で、食べ物を温める仕組みはノンフライヤーと似ています。
160℃に予熱したコンベクションオーブンにフライドチキンを入れて、10~12分温めれば、カリカリサクサクのフライドチキンが完成です。
スチーム付きコンベクションオーブンだと、鶏肉部分がよりジューシーになります。
ヘルシーかつおいしくなる方法
ヘルシー≒余分な油が落ちる、と考えてください。これも、一般家庭にはあまりない家電を使う方法です。
ヘルシオの過熱水蒸気で温める
100℃以上の水蒸気で食材を調理する、過熱水蒸気オーブンレンジ『ヘルシオ』にフライドチキンを入れ、『サックリ温め』か、『まかせて調理』の『網焼き、揚げる』を選択します。
調理時間はフライドチキンの量に合わせてヘルシオが計算してくれます。
ヘルシオで温め直すと、フライドチキンの油は下に落ちて、ある程度カロリーダウンできます。
けれど、衣は完璧にカリカリサクサク、肉はやわらかに仕上がります。
元はどちらかというと、パサついた肉質のキール(胸肉やささみに該当)のピースでも、フワフワになります。
ヘルシオの紹介ホームページに、『まずは余分な油や塩分を落とし、それから各々の料理に適した温度で総仕上げ。
センサーや制御でかしこくコントロールするので、おいしさをしっかりキープ』とありますが、まさに、その通りの仕上がりになっています。
まとめ
ケンタッキーのフライドチキンの無難な温め直し方(KFCの推奨方法)と、その方法よりもフライドチキンの衣がカリカリサクサクになる温め直し方について、いくつかご紹介しました。
誰でもできるという意味でお手軽なのは、フライパン方式です。けれど、質の高いカリカリサクサクの衣がボタン1つでよみがえり、肉質もいいのは、やはり文明の利器(ノンフライヤー、ヘルシオ)を使ったときです。
ケンタッキーのフライドチキンに限らず、揚げ物が好きでよくお惣菜を買うけれど、なかなかおいしく温め直せない人は、ヘルシオ、せめてノンフライヤーの購入を検討してもいいかもしれませんね。