このケチャップ強盗は古典的な方式でいわゆる『猫騙し』(戦いをする相手力士の目の前で両手を叩きびっくりさせて目をつぶらせる作戦)にとてもよく似ています。
この方法はあっという間に被害に遭うので、今回私がどのように被害にあったのかその手口を紹介したいと思います。
目次
ドゥルセ・デ・レチェ強盗未遂
よくケチャップ強盗と評されるのですが私の場合ケチャップではなく、南米特有の食べ物の『ドゥルセ・デ・レチェ強盗』でした。
ドゥルセ・デ・レチェとはキャラメルを液体状にしたもので各に家庭に必ずあると言われているので、日本人の感覚では梅干しのような存在だと思います。
こんなやつです。
私も南米でこのドゥルセ・デ・レチェの虜となり常にバッグパックに潜ませていました。
ある日滞在していたブエノスアイレス(アルゼンチン)から移動するため全財産の大きなバッグパックを背負い前にもデイバッグを持った状態で地下鉄のプラットホームで電車を待っていました。
その時お年を召された60代くらいの男女のカップルのおばさまの方が声をかけてきました。
「あなたの後ろのバッグにこれがついていたわよ」とドゥルセ・デ・レチェをディッシュで拭ったかのような状態のものを見せてきました。
私のバッグパックの中にドゥルセ・デ・レチェが入っていたので漏れていたのか?と一瞬焦りましたが、よく考えると頑丈なバッグの内側か漏れることは不可能だと感じました。
そこで電車がタイミングよく到着したので「大丈夫です!」と言いながら電車に急いで乗り込みました。
その後電車の中でバッグパックを確認しましたが何もついていなかったので何だったんだろう、、、と考えていた時に一部始終をみていたと思われる現地人の男性に「あの人達は泥棒だよ!気を付けて」と声を掛けられました。
その時に初めて噂のケチャップ強盗の手口だと思い出したのです。
私はあまり敏感なタイプではないので、もしあの状態で電車が来なければおそらく何かしら取られていたのだろうと思いました。
感じのよさそうなカップルでおばさまは母親のように優しく話しかけてきたのでまさかとは思っていました。
物を取られそうだったショックさよりも人間て怖いなと人間不信になりそうな日でした。
ビール強盗
私が滞在していた時期がちょうど1年に1度行われるブラジル最大のお祭りリオのカーニバルのシーズンでした。
カーニバルはリオに限らずブラジル国内至る場所でカーニバルが行われていたので国中が盛り上がる時期です。
もちろん私もカーニバル中は昼も夜も町へ繰り出し雰囲気を楽しんでいましたが、町では人混みの中を歩くことが多く貴重品には細心の注意を払っていました。
また持って行く貴重品も必要最低限の現金とスマートフォンだけをバッグに入れ出かけていました。
特に夜は何も持たずに出かけるほど慎重になっていたのにも関わらず事件が起きました。
カーニバル中のリオの治安はあまり良いと噂されていなかったので町へ出かけるときには宿泊先で仲良くなった複数人で行動を共にするようにしていました。
その事件日も日中数人で街をブラブラしながら楽しんでいました。
現地人だと思われる2,3人の集団の1人が私とすれ違う時に何か冷たいものが服や腕にかかった感じがしました。
一瞬なにが起きたのか分からなかったのですが、彼がプラスチックのコップのビールを持っていて指をさしていたのでビールがかかってしまったのだと理解しました。
そしてその男性は申し訳なさそうに何度も私に謝罪をしてきたり、どこが汚れた?など心配そう話しかけてきました。
ビールをかけられてしまったこと自体は事故みたいなものだったので、大丈夫だよと伝えその場を立ち去りました。
そしてしばらく経った後に写真が撮りたくなったのでバッグからスマートフォンを取り出そうとするとバッグの中からスマートフォンが消えていました。
どこかに置いてきたのか、ホステルから持ってきたのか?など出かける記憶を辿りましたが、
途中で地図を見ていたので持ってきたのは確実で、まだどこにも立ち寄っていなかったのでどこかに置き忘れたということもありませんでした。
そしてよくよく考えてみるとあのビールかけられた時に盗られたのだど気が付きました。
数人で行動していたのにも関わらず誰も目撃しておらず、時間が経ってから気づいたのでどうすることも出来きずただの泣き寝入りで終わりました。
楽しいカーニバル中に起きた最悪な事件だったのでぜひ皆さんも同じような思いをしないためにもスリ対策として旅行用のバッグも見直しましょう。
NGなバッグ
このような紐の長いバッグは力ずくでバッグごと盗みやすいので避けましょう。
安心なバッグ
体に密着しているタイプは異変を感じやすいのでバッグを背中で背負うのではなく前にするのがお勧めです。
まとめ
犯罪は許しがたい行為です。
そんな悪い人達に自分たちが一生懸命稼いだお金を取られないように私たちは犯人よりも賢くいなければなりません。
しかし旅行中だと開放的になるため、このような犯罪が減らないのが現実です。
ぜひ私の苦い体験を参考に海外旅行で悔しい思いをしないようにしましょう。
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