2021年9月15日(日本時間)に発表されたXiaomiのフラグシップモデルである「Mi11T pro」と「Mi11T」、さらに「Mi11 Lite 5G」のマイナーチェンジモデルである「Mi11 Lite NE」について比較レビューしていきます。
目次
スペック比較
各端末のスペックは以下のとおり
機種 | Mi11T pro | Mi11T | Mi11 Lite NE |
Processor | Snapdragon888 (5nm/octa-core/X60 modem) |
MediaTek Dimensity 1200-Ultra (6nm/octa-core/ARM Mali GPU) |
Snapdragon778G (6nm) |
RAM | 8GB/12GB (DDR5RAM) |
8GB | 6GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB (UFS3.1) |
128GB/256GB (UFS3.1) |
128GB/256GB (UFS2.2) |
カメラ | 108MP (f値:1.75/8K対応/HDR10+録画対応) ・テレマクロレンズ ・オーディオズーム |
108MP (f値:1.75) |
64MP (f値:2.2) |
インカメラ | 5MP | 5MP | 5MP |
バッテリー | 5,000mAh (120W充電対応) |
5,000mAh (67W充電対応) |
4,250mAh (33W充電対応) |
ディスプレイ | ・リフレッシュレート:120Hz (タッチサンプリングレート:480Hz) ・解像度:FHD+(2400×1080) ・Gorilla Glass Victus ・10億色 |
・リフレッシュレート:120Hz (タッチサンプリングレート:480Hz) ・解像度:FHD+(2400×1080) ・Gorilla Glass Victus ・10億色 |
・リフレッシュレート:90Hz (タッチサンプリングレート:240Hz) ・解像度:FHD+(2400×1080) ・Gorilla Glass 5 |
重さ | 204g | 203g | 158g |
サイズ | 164.1mm×76.9mm×8.8mm | 164.1mm×76.9mm×8.8mm | 160.53mm×75.73mm×6.81mm |
サウンド | Dual speaker(サウンド用のスピーカーが2つ) ※詳細は後述 |
Dual speaker | Dual speaker |
ネットワーク | 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 |
5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 |
5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n41/n66/n77/n78 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6対応 | Wi-Fi 6対応 | Wi-Fi 6対応 |
価格 | €599/€649/€699 | €449/€499 | €369/€399 |
カメラ
2021年9月15日のXiaomiの発表会ではカメラ性能について最も時間を割いて説明されていました。
特に注目すべきポイントをピックアップします。
HDR10+
「Mi11T pro」は「HDR10+」の動画撮影に対応しているため、暗いシーンでも実際に目でみる色と同じような色彩の動画を撮影することが可能です。
例えば、以下は「Mi11T pro」で撮影した動画のスクリーンショットです。
左がHDR10+で撮影したもの。
右がHDR10+を使用していないものです。
特に海の青色が非常に美しく再現できていることがわかるかと思います。
テレマクロレンズ
「Mi11T pro」にはテレマクロレンズが搭載されており、通常のカメラではボケて撮影できないような超接写の写真を撮影することが可能です。
例えば、以下のような写真です。
みなさんがお持ちのスマホで同じような写真を撮影しようとしても、そもそも雫にピントが合わないはずです。
小さなものを画角いっぱいに撮影したいときにピントがなかなか合わないというような経験をしたことがある方にはおすすめです。
オーディオズーム
Xiaomi端末のユニークな機能というわけではありませんが、オーディオズームに対応しました。
オーディオズームとは、カメラの画角に合わせて、ボリュームの調整を行う機能です。
画像だけではわかりにくいのですが、例えば、以下の映像を撮影している際は、自動的に鉄板の肉が焼ける音を小さく集音。
映像をズームすると、ズームした方向で鳴っている音のボリュームを上げて、撮っている対象物と対象物付近の音を連動させることができます。
ディスプレイ
ディスプレイについては、「Mi11T pro」、「Mi11T」ともに、現在提供されているスマートフォンの中で最高クラスのディスプレイを搭載していると考えて問題ありません。
ディスプレイの性能を検査する評価機関の「DISPLAY Mate」の評価では「A+」という最高クラスの評価を得ています。
また、リフレッシュレート:120Hzに加えて、タッチサンプリングレート:480Hzは現段階では最高レベルの性能かつ、Gorilla Glassの中の最上級の Gorilla Glass Victusが使用され、有機ELディスプレイ、表現できる色の種類が10億色とこちらも最高クラスのため、ディスプレイ関連で不満ができることはまずないと思います。
スピーカー
「Mi11T pro」、「Mi11T」、「Mi11 Lite NE」については、音の出力する専用のスピーカーが2つ搭載されています。
10万円を超えるようなフラグシップ機であっても、一般的にはスピーカーは、「通話用のスピーカー(音の性能が低いサブスピーカー)」と「音専用スピーカー(通話で使用しないメインスピーカー)」の2つを搭載しています。
一方で、「Mi11T pro」、「Mi11T」については、通話用と音専用スピーカー×2の3つのスピーカーが搭載されているため、音のクオリティはこれまでのスマートフォンのものとは大きく異なります。
バッテリー
「Mi11T pro」については、パソコンの充電ができるほどの高出力で充電することができます。
そのため、5,000mAhと大容量バッテリーを搭載しているにも関わらず、17分で充電が完了することが可能です。
価格
「Mi11T pro」のRAM8GB/ストレージ128GBのモデルであれば、1€=125円で計算すると、75,000円程度となります。
注意点
・防塵防水はついていない
・FeliCa(おサイフケータイ)は未搭載※日本発売モデルは付く可能性あり
・200g超えはちょっと重たいと感じる方が多い
「Mi11T pro」、「Mi11T」、「Mi11 Lite NE」のどれを買うべきか
ここまで「Mi11T pro」を中心に解説してきましたが、やはりXiaomiのフラグシップ機だけあって、スペックは最高品質であり、性能に対する価格もかなり抑えられた仕上がりになっています。
発表会でも多くの時間を割いて説明されていたカメラはスペックも品質も圧倒的ですので、カメラ性能にこだわる人。もしくは、ディスプレイが現在提供されているものの中で、最高クラスですので、ゲームを中心に楽しみたい方は、「Mi11T pro」をおすすめします。
3機種を比較すると、「Mi11 Lite NE」がかすんでみえてしまうかもしれませんが、158gと圧倒的に軽く、価格も4万円前後と抑えられ、スペック的にも一般的なゲームやブラウジングならなんなくこなせてしまう「Mi11 Lite NE」をおすすめします。
まとめ
これまで各社が提供してきたSIMフリー端末のスペックと価格を比較すると、圧倒的に低価格で抑えられていることがわかります。
この中で一番安価な「Mi11 Lite NE」であっても、不満ができないくらい十分なスペック・性能に仕上がっているため、自分が出せる予算から決めてしまっても後悔はないと思います。
各端末の詳細は以下からチェックしてみてください。