MNP弾を利用してMNPを繰り返しているとキャリアのブラックリストへ入り、次回以降、携帯の契約ができなくなることがあります。
このブラックリスト入りを回避することが、MNPで収益を上げる要になりますので、詳しく解説してきます。
目次
ブラックリストとは
携帯回線を契約する手続きは、携帯キャリアにとって膨大なコストがかかります。
最近では、ドコモのahamoやauのpovo2.0、ソフトバンクのLINEMOや楽天モバイルなど、多くのキャリアが新規事務手数料を無料にしているため、契約後、即解約(MNP含む)されるとコストの回収ができるずに赤字になります。
そのため、こういった短期解約するユーザーを防ぐために、ブラックリスト制度があり、ブラックリストに入ると、次回以降の契約が不可となります。
ブラックリストの種類
ブラックリストの種類としては、「信用ブラック」と「キャリアブラック」の2種類がありますが、私の記事では、「信用ブラック」は取り扱わず、「キャリアブラック」のみ取り扱います。
逆に以降で解説する内容は、「信用ブラック」になっていないことが大前提です。
信用ブラック
携帯電話料金やクレジットカードの滞納などで信用情報に傷がある状態を指します。
一回くらい、一ヶ月くらい忘れていたくらいで傷つかないだろうと軽く考えている方もいらっしゃいますが、支払い期限に1日間に合わなかった場合でも情報として残るため、そういった方は、信用情報として消える7年後でないと、以降で解説するキャリアブラックの正確なルールはわかりません。
クレジットの滞納もなくau契約できなくなった!auブラックだと言っていた友人が、JICC開示をするとクレジット滞納履歴があり次に紹介する「キャリアブラック」ではなかったことがありました。
最近はポイ活でクレジット発行により10,000円ゲットというような案件も多く(例えば、以下の案件)、条件にクレジットカードの利用が入っていて、口座登録を忘れていて請求書が届いていたのに無視してた。なんてこともよくあるようですので気をつけてください。
キャリアブラック
本記事の「ブラックリストに入る」とはこのキャリアブラックになることを指します。
携帯電話の支払いはしっかりしているが、短期解約を繰り返したり、キャリアの実施している割引施策を異常な回数を利用したりすると、ブラックリストに入ります。
ブラックリストに入ると、契約手続きを進め、回線開通の審査を通す段階で「総合的な観点で契約をお断りします」と表示され契約できないため、「キャリアブラック」で審査に落ちることを「総合」と呼んだりします。
ブラックリストの基準
ブラックリストの基準は悪用を防ぐために公開されておらず、有志の報告や自身の経験からでしかわかりません。
また、ブラックリストの基準は、ドコモショップやauショップの店長にも明かされていないため、明確な基準はその基準を作っている各キャリア本社勤務の一部の社員しか知りえません。
そのため、インターネット上では、ショップの店員さんに聞いた情報が真のように語られていますが、誤りも非常に多く、特に戦略的に誤った情報をお客さんに伝えているケースもあるため、混乱の元となったりします。
以降は、私の経験からブラックリストの基準を解説します。
ドコモ
- 120日以内の解約でブラックの可能性あり
- ドコモ回線→即ahamo化はセーフ
MNP弾利用(ドコモ純粋解約含む)
ドコモへ乗り換えて格安で端末入手後に、契約したドコモ回線をahamo化せずにauやソフトバンクへ乗り換えした場合についてです。
最近ではahamo化が主流なので、報告自体はほぼないのですが、私が検証した結果、少なくとも120日超えであればブラックになりません。
ahamo化を忘れていた回線を120日+7日で他社へMNPをしましたが、今もしっかりドコモ契約できているので120日維持すればブラックリストに入らないと思われます。
ahamo化
ドコモでブラックリストになることを避けつつ、回線維持費を抑える方法として、一般化してきました。
MNP弾を使用してドコモに乗り換える場合に、一括0円(最近はなくなってきましたが)や分割格安提供の条件として、たいがいが、月6,000円超えのプラン加入を求められ、維持費が高額なので、月3,000円程度で維持できるahamoへプランを変更する方法です。
また、2023年に2回、2024年に3回MNPでドコモ回線を契約し、翌月にドコモ→ahamoへ移行をしていますが、ブラックリストに入っていないため、ドコモ回線→ahamoへのプラン変更もブラックにならないと思われます。
また、私だけでなくドコモ回線を即ahamo化している方からのドコモ回線でブラックになったという報告もないため、ahamo化はブラックにならないと考えて問題ないと思います。
ahamo
- ブラックリスト制度なし?
前段で解説しましたが、月額費用がもったいないので、ドコモ回線契約後はすべてahamo化して当月別のMNP案件の弾として利用しましたが、今のところブラックにはなっていないため、少なくとも2回線のahamo即打ちはブラックにならないと思われます。
au
- 120日以内の解約でブラックの可能性あり
- au→povo2.0はブラック化のリスクあり
MNP弾利用(au純粋解約含む)
2024年に120日後の3回線をMNP弾として利用しましたが、現在ブラックに入っていないため、120日を超えていればブラックに入らないと考えてOKです。
どうしても心配な方は180日待つのがもちろん安全ではありますが、180日維持したほうがいい説を唱えている方は、おそらくは以下が理由と思います。
povo化
こちらも私は、2023年に2回、2024年に3回MNPをau契約後に即povo化をしていますが、現在はブラックになっていないと思われます。
ですが、ahamoとは異なりブラックになったという報告が多数上がっているので、au→povo2.0でブラックリスト化のリスクはあると考えてよさそうです。
au→povo2.0でブラックリスト化するということは、内部処理としてプラン変更ではなくてMNPとして処理されていることが想像されるため、auのブラックリストの基準であった120日維持が安全ラインと思われますが、信頼に値する検証結果がないため、なんとも言えません。
昔はauへの1回線のMNPで10万円の利益を出すことができたため、シングル化(=データ化)や回線譲渡でデュアル枠開けて2回転目(1名義あたり5回線のため、1回転は5回線)を回したり、委任状+戸籍謄本(同居なら住民票でもOK)で家族名義回線を開通させたりしていた方が私も含めて多くいたため、検証結果が豊富にありましたが、現状はあまりないため解析が非常に難しい状況です。
ドコモの場合はahamo化で維持費を抑えることができますが、auの場合は抑えることができないので、メイン回線をauにMNPして、120日目以降に元のキャリア案件で回線を戻すことをおすすめします。
povo2.0
- povo2.0のブラック回避維持日数は不明
- ブラックリスト制度なし?
auからpovo2.0化した回線は良案件が出た際の緊急用として0円維持しているため、MNP弾として利用した経験はありませんが、ブラックは報告がないため、povo2.0はブラック制度はないと思われます。
povo2.0を即MNP弾として他のキャリア案件に行く場合は問題ありませんが、auの回線維持費用を抑えるために、auから120日を待たずしてpovo2.0へ乗り換えた場合、au側のブラックリストになるため、気をつけてください。
ソフトバンク
- ソフトバンク→LINEMOはセーフ
- 120日以内の解約でブラックの可能性あり
MNP弾利用(SoftBank純粋解約含む)
こちらも私の2024年の実績から120日以内のMNP弾利用ではブラックに入りません。
まれに契約できなかったという報告を見ますが、かなり少数のためおそらくは、前述した「信用ブラック」と思われます。
参考までに、信用ブラックもバリエーションがあり、クレカの引き落としが1度でもできなければ信用情報が傷つきますが、その程度あれば回線契約は通すことも多いので、自分は信用情報が傷ついていないと勘違いする人が続出します。
SoftBankは過去に解約率を下げるために、信用情報を用いていた名残があり、他キャリアよりも審査が厳しく、それによりブラックに入ったと勘違いしてしまう人が多いものと思われます。
LINEMO化
こちらも私は、2023年に2回、2024年に4回MNPをソフトバンク契約後、即LINEMO化しましたがブラックになっていないと思われます。
ソフトバンク→LINEMOもブラック化した報告はほぼないため、povo2.0のようにMNPとしては処理していないと想像されます。
ソフトバンク回線もLINEMOが提供される前までは120日維持で運用しており、ブラックになっていないため、120日保持していれば安全かと思います。
LINEMO
- ブラックリスト制度なし?
LINEMOについても維持費がもったいないので、2回線MNP弾として利用しましたが、ブラックになっていないと思われます。
こちらも報告がほぼないため、LINEMOのブラックリスト制度はまだ整備されていないのかなと想像しています。
楽天モバイル
- ブラックリスト制度はないが利用意思のない短期解約は1,078円の契約解除料を請求
楽天モバイルはMNP弾として最も優秀な部類ですが、現状ブラックリスト制度はありません。
これは、数十回線開通してきて契約拒否されたことがないためですが、私の場合は端末購入を伴っていないことと、キャンペーンなどのポイントは受け取っていない(=即MNP弾として利用しているので)ため、端末購入や楽天ポイントを受け取っている場合については、不明です。
ただ、利用意思のない短期解約者へ1,078円の契約解除料を2024年2月21日から開始することが楽天よりアナウンスされました。
ホームページにも解除料の説明のところにちっちゃく記載があります。
また規約にも以下が追加されました。
契約者が、本サービス利用の意志が無いにも関わらず本契約を締結したことにより、当社に損害が生じた場合、当社は、契約者に対して、別途当社が損害相当額として定める金額の支払いを請求することができます。また、本項に該当すると当社が合理的に判断した場合、当社は原則として本サービスの支払い手段として契約者が登録している支払い手段により当該損害金の徴収を行うものとします。
現状はブラックリスト制度はありませんが、この解除料請求の対象者になった場合には、ブラックになる可能性は十分あります。
ただ一方で、1,078円というのはそもそもかなり安く、最低月額料金も1,078円(税込み)と他のキャリアよりも圧倒的に安く、私も2024年2月21日以降ですでに8回線を即打ちもしています(いちお、ワンコールして22円(税込み)を発生させています)が、まだ契約解除料の請求やブラックインはしていないので、それほど恐れる必要もないのかなと思います。
格安SIM
格安SIMでブラックリストを採用している事業者は「IIJ」くらいでほぼ見られませんでしたが、最近になって、これまで安全だと言われていた格安SIMでもブラックリストに入ったと思われる報告が増えてきました。
これから情報の真偽を確認してまとめていこうと思います。
現在報告されているのは、過去に猛威を振るって今やMNP弾としてメジャーな「リンクスメイト」「mineo」などです。
「リンクスメイト」「mineo」の回線はそもそも格安SIMの中でもMNP弾としてではなく、日常使いにも優れたSIMですので、今は不要でも将来お世話になる可能性が高く、MNP弾として利用してブラックリストに入ると解除が当分されないので、一旦、このあたりは避けたほうが無難です。
まとめ
ブラックリスト基準は年々変化していくので、絶対大丈夫というラインはなく、楽天モバイルも非常に優秀なMNP弾として活躍していますが、いつブラックリスト制度が整備されるかは誰にもわかりません。
全キャリアでブラック化すると立ち回りが非常に厳しくなるため、可能な限り特定のキャリアにまとめてMNPをするなどリスク回避を意識するようにしましょう。
おすすめのMNP弾は以下を参考にしてください。
【2024年版】おすすめの最安MNP弾の作り方|MVNOを使った最新の費用・期間一括案件に初めてチャレンジする方はこちらも参照してみてください。
【2024年版】MNP携帯乞食の稼ぎ方|方法と手順を詳細解説