普段はATMを使用し現地通貨を引き出すかクレジットカードでの支払いをメインにしていますが、今回はイランという特例な国であったり、国境での怪しい両替商を利用したことで起きた詐欺でした。
このような詐欺も少なからずあるということを意識しているだけでも犯罪防止になるので、ぜひ私の苦い経験を教訓として頂ければと思います。
目次
イランのエマーム・ホメイニー国際空港内
イランの地に踏み入れた最初の場所テヘランのエマーム・ホメイニー国際空港内で事件は起きました。
通常通り入国を済ませ出口を出た時に一番最初に行うことは【両替】です。
イランは特に普通の旅行先と違っていて外国人旅行者がお金を引き出せるATMがないので手持ちの現金で過ごさなければなりません。
また政治的に不安定なイランはドルとユーロを正規レートで両替してしまうと損をしてしまう仕組みなので闇両替と呼ばれる場所で両替しないと、およそ半分程損してしまう状態でした。
正規ではない両替屋
そのことはうっすら頭の中にあったので街中で両替をしよと決めていましたが、空港内をウロウロしてしているときにある両替屋に話しかけられました。
金額を聞くとなかなか良いレートを提示してきたので少しだけ両替をしようと思い100ドル両替を頼みました。
しかしイランの通貨(イラン・リヤル)は2018年8月時点で公式レートが1ドル=42,000リヤルで闇レートでは120,000リヤルというゼロの多さが特徴です。
100ドル両替になると12,000,000リヤルとなるので計算もとても大変ですが、なんとか念入りに時間をかけ計算をしていました。
しかしどう数えてもゼロが1足りない金額を渡されましたので、おかしいと思い両替屋に問い詰めていましたが彼は私の計算が間違っていると言ってきました。
確かにゼロも多いので間違えたのかもしれないと思い再度計算し直そうとすると彼は私をあおり急がせます。
結果
その金額で合っている、早く帰らなくては、、妹を迎えに行かなければ、、、など私を焦らすことばかり言うので急いで計算していたのですがどう計算しても足りないのでもう一度伝えると今度は怒った口調になったので、びっくりし私はお金を両替屋に返し諦めました。
彼はとても怒っていましたがどうしても不信感がぬぐえなかったので諦めました。
その後ホステルに到着し同じ旅行者と話していると空港にいる両替屋について話題に上がり、同じような手口で詐欺にあった人がいたのでやはり自分の計算はあっていたと確信しました。
空港にも詐欺両替屋がウロウロしターゲットを探しています油断できません。
ゼロの単位が多いお札を使用している国ならではの犯罪かもしれませんが、それからは両替時には落ち着いた状態で数えられる場所での両替や誰かと一緒にダブルチェックしながら両替するようにしています。
ここで闇レートの金額をチェックしよう
使い方はページ下部にあるCurrency ConverterでCurrency I Haveをお持ちの通貨(ドルかユーロ)の数字を入力しCurrency I Wantにイランの通貨Iranian Rial(toman)を選ぶと出てきます。
イランに限らずベネズエラ、トルクメニスタンなどでもこのサイトは役に立ちます。
ガーナの国境
ガーナから陸路で国境を渡りトーゴへ入国したとき、ガーナの通貨が余っていたので国境で両替をしようと考えていました。
しかし国境の両替商はいいイメージがなく、とにかくレートが悪い、態度も悪い印象しかなかったので国境ではあまり両替をしたくなかったのですが、一緒に国境を渡ったガーナ人という心強い味方もいたので一緒に両替商の元へ行きました。
尋ねた両替商の提示してきたレートは比較的公式レートとほぼ一緒(むしろちょっと良いぐらい)の金額だったので、良心的だなと思いガーナの通貨70セディ(約1,300円)をすべてトーゴの通貨セーファーフランに両替を頼みました。
そして小さいテーブル上には両替商が電卓で計算してくれた金額の入った計算機を見ながら私は両替されたセファーフランを数えていました。
両替金額が合わない
1,000が2枚と5,000札1枚を渡されましたが、7,612なければならないセーファーフランが7,600しかなかったので金額が少し足りません。そうです彼らはあきらかに金額をごまかしていたのです。
確かにセーファーフランはセディに比べ0の単位が2個多いのですがそれでも誰が見ても足りません。
そして督促をしてもお金を出そうとはしないので「両替はしない」と伝えるとしぶしぶ残りの金額を12セーファーフランをテーブルの上に置いてあったお札の上にコインで足してきました。
これにはガーナ人もあきれる態度でしたが無事に両替が済みました。
両替詐欺にひっかからなかったと思いきや
騙されるところだったけどあの時気付いてよかったなと、詐欺を未然に防げたという喜びがありました。
しかしホテルに帰りお金の計算をしていた時に気づいたのですが、彼らは私たちがきちんと計算した後でお札を1枚抜いていたのです。
つまりお金が足りない状態は茶番で本当の目的はお札を1枚抜くことだったのです。
おそらくコインをお札の上に置いたときに引き抜いたと思われるのですが本当に気づかなかったです。
それも大きい金額のお札(5,000)を抜かれていたのでとても悔しい思いをしました。
まとめ
こんなマジシャンのような詐欺師は世界にたくさんいますので両替時には気を付けましょう。
私は1円でも損することを嫌う性格なので、海外に行くとこのような損する事件に出会すとイライラが止まりません。
しかし、まあこのくらい仕方ないとおおらかな気持ちになるのも大切なのかもしれませんが、このような騙しのようなことは許しがたいものです。
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