社会保険の概要|給与明細の項目の理解してますか?

給与明細には、基本給や残業代、各種手当などの他に、「節税」するために最も重要な厚生年金などの「社会保険」が記載されています。

この社会保険を理解することが、「節税」への第一歩となりますので、しっかりすべて理解するようにしましょう。

スポンサーリンク

社会保険料

給与から控除される社会保険料について解説していきます。

健康保険料

病気やケガ、出産、死亡した場合に医療費の一部が保険料から支払われる制度です。
75際になると資格を喪失し、後期高齢者医療制度に加入します。

介護保険料

介護が必要な人へ介護サービスを提供するための制度です。
40歳以上65歳未満の健康保険の加入者が対象です。65歳以上は年金から天引きか口座振替により納めます。

厚生年金保険料

基礎年金である国民年金に上乗せで支払われるものです。
年金の2階部分とも言われています。

雇用保険料

失業保険とも言われています。
失業した場合になどに、支払われる一定金額が支払われます。

各種社会保険料が天引きされる年齢

各保険の年齢による保険料負担のタイミングを図に表すと以下の通りとなります。
給与から保険料が天引きされるのは黄色く塗られた年齢からです。

各種社会保険料が天引きされるタイミング

健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険の内、雇用保険意外は翌月から保険料の控除が始まります。
例えば、4月入社の社員であれば、5月の給与から社会保険料の天引きが始まります。
退職した場合については、前月分と当月分の2陰る文の保険料が天引きされます。

各種社会保険料の計算方法

給与明細を見ると、どうしてこんなに保険料が高いんだと感じたことはないでしょうか。
あなたの給与明細に記載される社会保険は、以下のとおり計算されています。

雇用保険

雇用保険は給与支給額に雇用保険料率を掛けて計算します。

計算式

給与支給額×雇用保険料率

健康保険・介護保険・厚生年金保険

標準報酬月額に各種保険料率を掛けて保険料を出します。
そのため、雇用保険は月々支払われる給与支給額に応じて変化しますが、健康保険、介護保険、厚生年金保険は1年間固定です。

計算式

標準報酬月額×保険料率

標準報酬月額とは

いくつかの等級に区分された報酬月額のレンジがあり、そのレンジ毎に予め決められた月額のことをいいます。
毎月の保険料を計算するのは、事務処理的に負担が大きいので、標準的な月給を定めて、それに基づいて保険料を計算しています。

標準報酬月額表

標準報酬 報酬月額
健康保険
介護保険
等級
厚生年金
等級
月額
1 58,000 0
~63,000
2 68,000 63,000
~73,000
3 78,000 73,000
~83,000
4 1 88,000 83,000
~93,000
5 2 98,000 93,000
~101,000
6 3 104,000 101,000
~107,000
7 4 110,000 107,000
~114,000
8 5 118,000 114,000
~122,000
9 6 126,000 122,000
~130,000
10 7 134,000 130,000
~138,000
11 8 142,000 138,000
~146,000
12 9 150,000 146,000
~155,000
13 10 160,000 155,000
~165,000
14 11 170,000 165,000
~175,000
15 12 180,000 175,000
~185,000
16 13 190,000 185,000
~195,000
17 14 200,000 195,000
~210,000
18 15 220,000 210,000
~230,000
19 16 240,000 230,000
~250,000
20 17 260,000 250,000
~270,000
21 18 280,000 270,000
~290,000
22 19 300,000 290,000
~310,000
23 20 320,000 310,000
~330,000
24 21 340,000 330,000
~350,000
25 22 360,000 350,000
~370,000
以下、省略

※詳細は、全国健康保険協会(協会けんぽ)または、日本年金機構のホームページからご確認ください。

標準月額報酬の決め方

毎年7月に標準報酬月額を見直すために皆さんの知らないところで行われています。
具体的には、4月~6月の3ヶ月の報酬月額の合計を平均して標準報酬月額を決定します。

例えば、4月280,000円、5月320,000円、6月270,000円の場合

4月~6月の報酬月額合計は、280,000円+320,000円+270,000円=870,000円です。
そして、一ヶ月当たりの平均を求めると、870,000÷3=290,000円です。
最後に上表に当てはめると、290,000円から310,000円の報酬月額のレンジとなるため、300,000円となります。

そして、ここで決まった保険料は10月の給与から翌年の9月まで適用されます
ですので、皆さんの給与明細を見ていただくと、各種保険料は10月から変更になっているはずです。

保険料を節約する方法

感のいい方ならここで思いつかれたかもしれませんが、ここに保険料を節約するためのポイントがあります。

多くのサラリーマン・OLがこの定時決定に該当します。
そして、年間の保険料は4月~6月の給与の合計で決まるため、保険料を抑えるには、4月~6月の給与が支払われる前の月の3月~5月に残業を控えることで、年間の保険料が節約できます。

注意いただきたいのは、標準報酬月を決めるのは給与を受け取った月が4月~6月ということです。そのため、一ヶ月前の3月から対策する必要があります。

保険料率

社会保険の各種保険料率は以下の通りです。

社会保険 保険料率
健康保険 4.98%
介護保険 0.79%
厚生年金保険 9.091%
雇用保険 0.4%

これで、標準月額報酬と保険料率がわかったので、社会保険料の計算ができるかと思います。

まとめ

このように、社会保険料の概要を知るだけで、節税する方法が自然と見えてきます。
皆さんも面倒くさがらず、必ず理解して節約をするようにしましょう。

スポンサーリンク

フォローする



スポンサーリンク