2月25日、スペイン・バルセロナで、Xiaomiがフラグシップスマートフォン「Xiaomi 14」シリーズを発表しました。
ラインアップは、「Xiaomi 14 Ultra」と「Xiaomi 14」の2モデルで、どちらも独自OSの「Hyper OS」を搭載しています。また、ライカと共同開発したカメラを搭載しています。
ここでは、スペックと特徴をレビューしていきます。
目次
詳細スペック&比較
Xiaomi 14のスペック比較は以下のとおり
Xiaomi 14 | |
カラー | • Colors: Black, White, and Jade Green4 |
サイズ | • Dimensions: 152.8mm x 71.5mm x 8.2mm2 • Weight: 193g2 |
重さ | 193g |
厚み | 8.2mm |
ディスプレイ | • 120Hz LTPO 6.36″ AMOLED display • Dolby Vision®, HDR10+, HDR10, HLG • Pro HDR display • Adaptive reading mode • Sunlight mode • TÜV Rheinland Low Blue Light (Hardware Solution) Certified • TÜV Rheinland Flicker Free Certified • TÜV Rheinland Circadian Friendly Certified |
メインカメラ | • VARIO-SUMMILUX 1:1.6-2.2/14-75 ASPH. • 23mm f/1.6 main camera • 75mm f/2.0 floating telephoto camera • 14mm f/2.2 ultra-wide camera • Two photographic styles: Leica Authentic Look & Leica Vibrant Look • Master-lens system: 35mm Black and white, 50mm Swirly bokeh, 75mm Portrait, and 90mm Soft focus |
インカメラ | • 32MP in-display selfie camera |
パフォーマンス | • Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform – 4nm power-efficient manufacturing process – Qualcomm® AdrenoTM GPU – SnapdragonTM X75 5G Modem-RF System • LPDDR5X + UFS 4.0 Storage – 12GB+256GB,12GB+512GB • Xiaomi HyperOS |
バッテリー | • 4610mAh (typ) battery |
急速充電 | • 90W HyperCharge • 50W wireless HyperCharge |
Wi-Fi 7 | ✅ |
その他 | • Corning® Gorilla® Glass Victus® front • 3D curved glass back • IP683 • Dual SIM • Wi-Fi 7 capability5 • Supports NFC6 • Bluetooth® 5.4 • 5G: Supports NSA + SA • Stereo speakers • Dolby Atmos® • 4-MIC Array |
対応バンド | – 5G: n1/2/3/5/7/8/20/25/28/38/40/41/48/66/75/77/78 – 4G: LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66 – 4G: LTE TDD: B38/39/40/41/42/48 – 3G: UMTS: B1/2/4/5/6/8/19 – 2G: GSM: B2/3/5/8 |
バリエーション | 12+256GB 12+512GB |
進化ポイントはハイライトしましたが、ポイントは以下。
- Snapdragon8 Gen3
- ディスプレイ解像度アップ
- ディスプレイがOLED→AMOLEDに
- バッテリー容量アップ(重さが8gアップのみ)
- 急速充電90W
全体的にスペックアップが図られていて特になにも意識しなくてもXiaomi 13→Xiaomi 14に乗り換えるとこれまでよりも快適に使用できることが体感的にわかるレベルです。
Xiaomi 14の特徴
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50MPカメラ(75mmフローティング望遠レンズ)
14mmから75mmの焦点距離に対応した3眼カメラを搭載しています。
このカメラには、5000万画素の広角カメラ(焦点距離23mm)があり、1/1.31型のセンサーを搭載しています。
さらに、光学式手ブレ補正にも対応。
3200万画素の望遠カメラと5000万画素の超広角カメラも装備されています。
Light Fusion 900イメージセンサー(高ダイナミックレンジと優れたノイズ低減)
Xiaomi 14シリーズの発表に際し、独自のイメージセンサーブランド「Light Fusion(光影猎人)」シリーズが発表されました。
このセンサーシリーズは、高品質な写真・ビデオ、高帯域幅とスループット、高電力効率を備えたダイナミックレンジの優れたイメージセンサーであり、プロフェッショナル向けにラインナップされています。
その中でも最上位モデルである5000万画素 1/1.3型 Quad Bayerの「Light Fusion 900」がXiaomi 14シリーズに搭載されています。
このセンサーは、昨年の1型センサーのIMX989からセンサーサイズが小さくなっていますが、撮影時に発生する読み出し雑音を50%削減し、13.5EVの高ダイナミックレンジを実現しています。
さらに、デュアルネイティブISOやデュアルコンバージョンゲインと呼ばれる、2つの異なるベースISOを持ち、それらを1回の露光で同時出力し合成する「ISO Fusion Max」機能も搭載されています。
これにより、低ノイズかつ白飛びの少ない、ダイナミックレンジの広い画像を1フレームで出力することが可能になり、より高い色再現性や14bitの色深度RAWでの撮影が実現されます。
その他のスペックも、同サイズのセンサーに比べて42%の消費電力削減やシャッター遅延のない高速撮影、全画素全方向検出の像面位相差オートフォーカスなどと優れています。
このセンサーは、Omnivision製のOV50Hというイメージセンサーと一致しており、Light Fusion 900はOV50Hまたはそのカスタムセンサーである可能性が推測されます。
さらに、発表会ではOminivision製のOV50E、OV50Dと思われるLight Fusion 800、Light Fusion 400も紹介されました。
これらの展開から、Xiaomi端末にOmnivisionのイメージセンサーを搭載する際に、今後はLight Fusionとしてリブランドされる可能性が示唆されます。これは、SONYの新しいイメージセンサーブランドであるLYITAに対抗する意図があるのかもしれません。
超薄型ベゼルデザイン (臨場感あふれる視聴体験)
Xiaomi 14 Proの最大の特徴は、ディスプレイが4辺が均一に少し湾曲したオールアラウンドリキッドディスプレイを採用している点です。
このディスプレイは通常のエッジディスプレイよりも20倍の精度で製造されており、フラットディスプレイの視覚的な美しさと、エッジディスプレイの心地よいなだらかな手触りを両立しつつ、特定の角度から見てコンテンツが浮いて見えるような新しい視覚体験を提供しています。
せり上がったディスプレイの耐久性については、Xiaomi 14 Proは「Xiaomi ドラゴンクリスタルガラス」を採用しており、ガラス内部にナノセラミック層と制御された結晶構造、そしてデュアルイオン焼き戻し処理によって硬度が向上しています。
これにより、同様に均一にディスプレイがカーブしたMate 60 Proが採用する崑崙(Kunlun)ガラスやGorila Glass Victus 2を超える硬度と、従来の10倍の落下耐性を備えています。
Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform
Xiaomi 14/14 Proは、最新のQualcommフラグシップSoCであるSnapdragon 8 Gen 3を搭載しています。このSoCは、先日発表されたばかりで、4nmのTSMC製造プロセスを採用しています。
Snapdragon 8 Gen 3は、CPU性能を32%、GPU性能を34%、AI性能を98%向上させ、同等のパフォーマンスを維持しながら消費電力を削減しています。
さらに、Xiaomiは独自のループ液体冷却技術を採用しており、従来のベイパーチャンバー式の冷却方法よりも最大3倍の冷却効果を同じ面積で実現しています。これにより、高パフォーマンスを持続させることが可能です。
また、Xiaomi 14/14 Proは、Wifi通信を高速・低遅延・低消費電力で実現し、スマートなネットワークを実現するためのスマートな信号選択アルゴリズムも搭載しています。これにより、5G通信の安定性が向上しています。
CrystalRes dynamic 1-120Hz AMOLED
Xiaomi 14は前世代と同様に6.36型のフラットな小型ディスプレイを採用していますが、スペックは大幅に向上しています。従来のSamsung製ディスプレイから1.5Kの高解像度の中国TCL CSOT製の新型C8パネルに変更されました。
この小型ながら高解像度のディスプレイは、ピーク輝度3000nit、1-120Hzの可変リフレッシュレート、12bit色深度に様々なHDR規格に対応しており、消費電力もXiaomi 14から14%低減されています。
Xiaomi 14 Proも同様にCSOT C8パネルを採用していますが、こちらは6.73型の大型で、2K解像度で目に優しい1920Hz PWM調光が追加され、より高いスペックとなっています。
31分で100%充電(90W急速充電)
以降の競合比較でもわかるとおり、Xiaomi端末といえば急速充電です。
Xiaomi14も90Wの急速充電に対応しており、わずか31分で0%→100%充電可能です。
競合比較
Model | Xiaomi 14 | Xiaomi 13 | Apple iPhone 15 | Samsung Galaxy S24 | OnePlus 12 | Huawei P60 |
価格 | $999 | $999 | $999 | $799 | $899 | $649 |
RAM・ROM | 8/12+256GB | 8/12+256GB | 6+125/256GB | 8/12+256GB | 12/16+516GB | 8/12+256GB |
重さ | 193 g | 185 g | 171g | 167g | 220 g | 197 g |
SOC(CPU) | Snapdragon® 8 Gen 3 | Snapdragon® 8 Gen 2 | Apple A16 Bionic | Snapdragon 8 Gen. 3 | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8+ Gen 1 |
解像度 | 2670 x 1200 | QHD+ | 1179 x 2556 pixels | 1080 x 2340 pixels | QHD+ | FHD+ |
ディスプレイ | AMOLED | OLED | Super Retina XDR OLED | Dynamic LTPO AMOLED 2X | LTPO AMOLED | LTPO OLED |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 60Hz | 120Hz | 120Hz | 120Hz |
画素数 | 50MP | 50MP | 48MP sensor-shift OIS | 50 MP | 50 MP OIS | 48 MP OIS |
バッテリー | 4610mAh | 4500mAh | 3349 mAh | 4000 mAh | 5400 mAh | 4815 mAh |
急速充電 | 90W | 67W | 15W | 25W | 100W | 66W |
見るべきポイントとしては、前世代のXiaomi 13と比較して、Xiaomi 14はSOCが最新にアップグレードされたことです。
競合比較としては、iPhone15、ギャラクシーS24あたりがメジャーですが、Xiaomi 14は、バッテリー、充電速度、カメラのユーザーが重要視する機能をしっかり作り込んでいる印象です。
一方で、OnePlus 12とHuawei P50とでは、勝っている部分、負けている部分とありますが、普段目にして満足度に直結するディプレイが大幅に有利なので、個人的にはXiaomi14に軍配が上がっているように感じます。
まとめ
あいかわらずコスパが最強すぎるデバイスをまた出してきたなという印象です。
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