今や小中高生の「なりたい職業ランキング」で上位に食い込むようになったYouTuber。
テレワークのススメも相まって、ますます人気に拍車がかかりそうですね。
そんな YouTuberにとって、欠かせないアイテムのひとつに「マイク」があります。
本日は、実際のYouTubeの音声をベースに数多くあるマイクの値段・性能・聞こえの違いを紹介したいと思います。
目次
YouTubeの動画の種類
本題のマイクの紹介に入る前に、YouTubeで投稿されている動画の種類について説明したいと思います。
YouTubeの動画の種類は、次の2つに分けられます。
- ライブ動画
- キャプチャー動画
ライブ動画とは
ライブ動画とは、ヒカキンさんのようにリアルタイムで動画を配信する方法です。
例えば、以下の動画。
ポイントは、この動画のヒカキンさんのように自分自身(もしくは演者)が動画の中に登場して声を発することです。
動きがあるので、「身につけることができる」マイクか、もしくは「動いても安定して声を拾えるようなマイク」が最適です。
キャプチャー動画とは
キャプチャー動画とは、PCの画面を動画として配信する方法です。
PCのハウツー動画や、ゲーム実況がこれに当たります。
例えばこれ。
ポイントは、本人が動画の中で登場せず、画面に向かって声を発しています。
この場合は、身につける必要もなく、本人が登場しないので、見た目を意識することがないため、ヘッドセット型のマイクをつけても問題ないので選択肢が広がります。
YouTube動画におすすめのマイクの種類
マイクには、下記の4つの種類があります。
- ワイヤレスピンマイク(ピンマイク)
- ショットガンマイク
- ヘッドセットマイク
- スタンドマイク(ダイナミックマイク/コンデンサーマイク)
この中で、「ライブ動画」に向いているマイクが「ワイヤレスピンマイク」「ショットガンマイク」です。
そして、「キャプチャー動画」に向いているマイクが「ヘッドセットマイク」「スタンドマイク」です。
それでは早速、詳しい特徴をみてきましょう。
ワイヤレスピンマイク
ワイヤレスピンマイクは、服などに装着することができるため、しゃべり手が自由に動き回れること、両手を空けることができるなどのメリットがあります。
また、マイクが向いている方向だけの音を録音する単一指向性という特徴があります。
よって、本来は、カメラの後ろから録音すると音質が下がるのですが、Bluetoothで繋げられるワイヤレスピンマイクを選んだ場合は、そのデメリットを改善することができます。
ワイヤレスピンマイクは、ピンマイクと合わせて使うこともでき、かなり利便性の高いマイクといえるでしょう。
では早速、オススメのワイヤレスピンマイクを紹介していきましょう。
RODE WIRELESS GO
【動画の見所】
3:48 内蔵カメラの音声
5:02 WIRELESS GOの音声
7:51 iPhoneへ接続する際の注意点
10:27 WIRELESS GO+他のピンマイク
動画では、他のピンマイクを使用した時の音声録音も比べることができます。
私個人的には、WIRELESS GOのみの音質の方がクリアに感じたのですが、皆さんはいかがでしたでしょうか?
追加で使用したピンマイクの性能が悪いのではないかと予測したのですが、ピンマイクの製品名を特定することはできませんでした。
この商品の口コミは、下記の通りです。
適度に周囲の音を拾って、それでいて声はしっかり取れます。
汎用性も高く、思っていた以上に素晴らしい商品です。
しかし、胸元につけるにはピンマイクの方が見た目良いので、今後ピンマイクの購入を検討しています。
SONY ECM-AW4
【動画の見所】
3:52 カメラから離れても、声の音量は変わらずに録音できる。
印象としては、かなりクリアに録音ができていると思います。
音量も大きく、聞き取りやすいですよね。
この商品には、下記のような口コミがありました。
なかなか面白機材だと思う。
音もソコソコ悪くないし、しっかり音を拾う。
小型機材なので確実に荷物にならない。
意外にも使い勝手がいい。
単4電池1本の駆動が良い。
また、この「ECM-AW4」に別のマイクを接続して、更に音質をアップさせる方法がありましたので、下記に紹介したいと思います。
【動画の見所】
2:57 後付けのマイク紹介。SONY「ECM-C115」。
4:04 SONY「ECM-C115」を接続した際の音質の変化。
5:18 3つのマイクの聴き比べ。
動画内では、「ECM-AW4C」「ECM-AW4C +ECM-C115」「オーディオテクニカの外付けマイク」の3つの聴き比べをしています。
これは私の感想ですが、「ECM-AW4C +C115」は雑音が減っているのと同時に、声の音量も小さくなったように感じました。
ただ注意して見てみると、マイクが服の中に入っていたので、マイクが外に出ていればより音質は良くなるのではないかと推測します。
備考として、一緒に使っていたピンマイク「ECM-C115」の商品情報も記載しておきます。
WIRELESS GOとSONY ECM-AW4の音質比較
ECM-AW4CとWIGOの聞き比べは収録されていないのですが、ピンマイク有・無の聞き比べは収録されていますので、併せて参考にしてください。
【動画の見所】
10:20 WIGOの聞こえ方
11:30 WIGO +ピンマイクの聞こえ方
確かに、若干、雑音が減ったようには感じますが、どちらも音質はかなり音質は良いと思います。
akira
ピンマイク
襟や口元につける小型のマイクのことで、YouTubeではよく使用されているマイクです。
ワイヤレスピンマイクがピンマイクの役割を担っているので、紹介しようか迷ったのですが・・・。
上記の動画で紹介したように、ワイヤレスピンマイクと合わせて使用することができるので紹介することにしました。
また、ピンマイクはワイヤレスピンマイクに比べて価格が安いのが特徴です。
室内のみで録音をする場合は、ピンマイクのみを選択するのも良いでしょう。
OKWINTコンデンサーマイク
【動画の見所】
- 一番注目して欲しいのは、風の音やバイクの音が邪魔になっておらず、声がしっかりと録音されているところです。
- これまで使用した3つのマイクのデメリットなどが紹介されているので、情報量が多いです。
見所にも記載しましたが、雑音の少なさに驚きますよね。
スピードもかなり出ているように見えるのですが、聞こえづらいということが全くありません。
Amazonの評価は少し低めではありますが、かなり性能はいいと思います。
この商品には、下記のような口コミがありました。
とても良い。
Androidスマホで使いました。
赤ちゃんの動画を撮るとき、小さいかわいい声がなかなかうまく録音できなかったのですがばっちり録音できました。
雑音もずいぶん軽減され、いい動画が撮れます。
イヤホンジャックに差し込むだけなので簡単に使用できます。
ショットガンマイク
さて、次に紹介したいのは、ショットガンマイクです。
ショットガンマイクとは、カメラやマイク棒につけて使用するマイクです。
離れた場所から「特定の方向」の音を拾うことに特化しています。
SONY ECM-B1M
この動画はあえて、動画の見所情報を省きました。
動画の全てが見所だと感じたからです。
マイクに詳しくない方でもわかるように、指向性など、カメラの特性がわかりやすく説明されているので、是非見て欲しいと思います。
指向性の切り替えができるというのは、大きなメリットですよね。
また、カメラの後ろから撮影しても、声がちゃんと録音できるというのも魅力のひとつではないでしょうか?
ちょっと高めなのが気になりますが・・・。
外で撮影する場合は、鋭指向性で騒音を消せた方が、やはり有り難いなと感じました。
この商品の口コミは、下記の通りです。
パフォーマンスの高さに驚き
いろいろなマイクを試してきました。
一時は”マイク沼”にハマっていました。
結論から述べると「全指向性」の集音力が秀悦です。
特に背後からの音声集音能力は素晴らしいです。
オーディオテクニカ AT9946CM
【動画の見所】
7:56 音の聴き比べ
8:56 雑音(クーラーの音)を入れた時の聞こえ方
10:47 外で撮影した時の聞こえ方
しゃべり手の堀口さんは、ワイヤレスピンマイクで紹介した「ECM-AW4C」よりもこちらの商品の方が良いと言っていますね。
その理由は、「マイクが大きくて絵的に好きではない。テーブルに置いて使うと音質が悪くなる。」という内容でした。
この辺りは使い方と、「絵的にどう」というのが気になるかどうかによって異なってくると思います。
私個人的には、「ECM-AW4C」の方がクリアに聞こえて好きでした。
みなさんはどうでしょうか?
この商品には、下記のような口コミがありました。
指向性とステレオ間の絶妙なバランス
想定外に大満足です。
しっかりし構成があり、しっかりステレオ感もあり、すごい臨場感です。
ヘッドセットマイク
頭部に装着することにより、ハンズフリーで録音できるマイクのことです。
コールセンターなどの求人誌を見ると、よく使用されていますよね。
マイクは口元に固定されているため、多少の動きがあっても品質を落とさずに録音することが可能です。
HyperX Cloud Alpha HX-HSCA-RD/AS
【動画の見所】
5:02 実際のゲーム実況
動画の中では、実際のゲーム実況を聞くことができます。
しゃべり手の声もしっかりと入っているし、ゲーム内の足音などもしっかりと聞こえており、全体的に聞きやすいと感じました。
この商品の口コミは、下記の通りです。
やはり1万円以上するヘッドセットだと変わります。
イヤーパットもソフトな手触り、耳にあたると気持ちがいいです。
動画見ても音がはっきり聞き取れてFPSプレイするときに期待できそうです。
この商品と他の2つの商品の聞き比べをしている動画がありましたので、紹介したいと思います。
【動画の見所】
6:33 3つのヘッドホンマイクの聞き比べ
この動画の比較で上がっているヘッドホンマイクは以下です。
YouTuberのさっさんさんも仰っていましたが、そんなに大きな違いはあまりないように感じました。
よって、この3つのヘッドホンマイクの中で、一番金額の低い「HyperX Cloud Alpha HX-HSCA-RD/AS」をオススメとして紹介させて頂きました。
スタンドマイク
歌手などの「音のプロ」がレコーディングやコンサートで使うマイクのことです。
「歌ってみた」などのYouTubeを配信したい場合は、ヘッドホンマイクよりもスタンドマイクの方が良いといえます。
またスタンドマイクとして使用できるマイクには、次の2種類があります。
- コンデンサーマイク
- ダイナミックマイク
コンデンサーマイクは、レコーディングなどで使われているシーンで見かけたことがあるかもしれませんが、ダイナミックマイクよりも感度がよく、しっかり高音を拾ってくれるので、声の特徴を忠実に再現してくれます。
ただ、一方で感度が良すぎてハウリングが起こりやすく、扱いが難しいのが特徴。
ダイナミックマイクをわかりやすく説明すると、カラオケのマイクがそれにあたります。
他のマイクよりも音質にこだわっていますが、コンデンサーマイクまではいかないといったイメージです。
ヒカキンさんがヒューマンビートボックスを披露するときは、ダイナミックマイクを使用しているように、音にこだわりたいけど扱いやすいもの、というときに最適です。
それでは早速、それぞれのオススメを紹介していきたいと思います。
audio-technica AT2020(コンデンサーマイク)
【動画の見所】
7:31 4つのマイクの聞き比べ
このマイクの気になる点は、ホワイトノイズが入ってしまう点でした。
よって、ホワイトノイズが入らないスタンドマイクを探したのですが、見つかりませんでした。
AT2035、AT2050、共に同じくらいのホワイトノイズが入っていたので、それなら安い方が良いということで、AT2020をオススメすることにしました。
参考もまでにAT2020以外のマイクのリンクも貼っておきます。
ゲーム実況であれば、ゲームの音にかき消されるので気にならないかもしれないですね。
この商品の口コミは、下記の通りです。
コンデンサーマイクなので、非常に感度良く音を拾ってくれます。
マイクをホールドできるパーツも付属しているので、そのままマイクアームにつけて使用できます。
音は非常にクリアです。
コンデンサーマイクなので周りの音を拾い過ぎるのかと思いましたが、単一指向性ということで、思ったよりは周りの音は入らず声だけを拾ってくれます。
また、AT2020、AT2035、AT2050の聞き比べをした動画がありましたので、下記に紹介したいと思います。
英語で撮影されていますので、【動画の見所】の時間帯に合わせて見ていただけたらと思います。
【動画の見所】
1:53 3つのマイクの聞き比べ
ギター演奏の時は若干、AT2050の方が躍動感があるように感じたのですが、フォークギターに持ち変えるとAT2020の方がクリアに聞こえる気がしました。
akira
SHURE SM58SE(ダイナミックマイク)
【動画の見所】
3:59 1,000円マイクとの聞き比べ
5:06 タイピングの音の入り方
5:34 1,000円マイクでの収録
聞き比べの始めの辺りでは、あまり違いがないように感じられますよね。
しかし、是非、タイピングの音の入り方まで聞き進めて欲しいと思います。
1,000円のマイクは、タイピング時の机の振動の音まで入っているのがわかります。
また、1,000円マイクで収録している後半部分では、声がクリアに録音されていないのがわかります。
10,000円のマイクと1,000円のマイクの性能にあまり違いがないのであれば、安い方が良いと思ったのですが、違いが明らかだったのでSHURE SM58SEをオススメすることにしました。
参考までに1000円マイクのリンクも貼っておきます。
この商品の口コミは、下記の通りです。
個人的に好きなマイクをリピートで購入しました。
とても真っ直ぐで素直な音を拾ってくれるので軽い仮歌だったりボイスの録音で使わせていただいてます。
マイク自体とてもシンプルでお手入れもしやすくとても気に入っています!
ゼンハイザー E945(ダイナミックマイク)
【動画の見所】
0:38 4本のマイクの聞き比べ
聞き比べの際に、右下に使用しているマイクの商品名が表示されます。
一度流して聞いた後に、右下の商品名が切り替わるタイミングで動画再生をし、少し聞いてまた飛ばし、商品名が切り替わったら再生すると・・・
飛ばし飛ばしで聴き比べるとよりわかりやすいと思います。
SHURE SM58SEよりもゼンハイザー E945の方が音がクリアなのがわかります。
ホワイトノイズはどちらにも入っており、あまり違いはないように感じました。
この商品の口コミは、下記の通りです。
現場でこれを使って以来、他のマイクは使えなくなってしまいました!
静かな歌、盛り上がる歌、全てにおいて音の拾い方が私のツボにハマっています。
定番の58で慣れている方は最初は戸惑うかもしれませんが、これに慣れてしまったら他のものはもう使えなくなります。
それくらい、性能がいいです。
また、聞き比べの3本目にElectro-Voice N/D767aという商品が紹介されていますが、ヒカキンさんがヒューマンビートボックスをする際に使用しているマイクです。
備考として、こちらのマイクの詳細も記載しておきたいと思います。
ちなみに参考動画は、下記の通りです。
番外編:iPhoneに付属しているイヤホンマイク
これまでに、数多くのマイクを紹介させて頂きました。
そして最後に、皆さんが一番手に入れやすいマイクの紹介をして終わりたいと思います。
iPhoneを購入すると付属で入っているイヤホンには、マイクがついていますよね。
あのマイクはYouTube動画に使えるのでしょうか?
さっそく確認して見ましょう。
iPhone純正のマイクは使える‼︎
【動画の見所】
3:55 iPhone純正のイヤホンマイクの音声
動画全体を通して聞き比べが出来るように構成されているので、左上に表示されている使用しているマイクの種類を確認しながら聞き比べすることをお勧めします。
メインで使用しているマイクが、SHURE MV88なのですが、その音質に引けを取らないと思います。
ただ、SHURE MV88の音質自体が悪かったら意味がないと思う方もいらっしゃると思い、比較動画を貼っておきます。
また、iPhone付属イヤホンマイクを実際に使用し、その感想を収録している動画がありましたので紹介します。
【動画の見所】
0:57 iPhone付属イヤホンマイクでの録音
しゃべり手のミニマリストライフさんは、下記のような懸念材料があると説明しています。
- マイクの部分に何かが当たると雑音が入ってしまう。
- イヤホンをつけながら運転するのが傍目から見て危険。
イヤホンをつけながらの運転に関しては、マイクを襟元辺りに固定することができれば、イヤホンが不要になると言及しています。
私がこの動画で気になるところは、外を走る車の音が声を邪魔しているところです。
室内で録音する場合は、問題なく使用できそうですね。
その他
YouTubeの動画制作する上で、顔出しをするかどうかは非常に悩ましいところかと思います。
一方、顔出ししない場合は、その動画のアイデンティティが保てず、インパクトに欠け、オリジナリティをどうしても出しにくいので、ファンが付きづらい欠点があります。
その際におすすめなのが、IRIAM (イリアム)というアプリです。
IRIAM (イリアム)は動的に動くキャラクターを無料で作成するアプリで、顔出ししたくないけど、動画にアイデンティティを持たせたい場合にぜひ利用してみてください。
まとめ
本日は、YouTubeにオススメのマイクを紹介していきました。
YouTubeの動画は、「ライブ動画」と「キャプチャー動画」の2種類に分類することができました。
そして、それぞれにオススメのマイクがあると説明をしました。
その内容は下記の通りです。
- ライブ動画:ワイヤレスピンマイク・ショットガンマイク
- キャプチャー動画:ヘッドセットマイク・スタンドマイク
マイクそれぞれに特徴があり、使い方が異なるということがわかりましたよね。
マイクの値段は安いものから高いものまで幅広くあります。
出来るだけ安く、そして性能の良いマイクに出会える手助けになれば幸いです。
また、Yahoo、楽天でマイクを購入する場合は必ずポイントサイトのハピタスを経由して購入するようにしましょう。
通常付与されるポイントに上乗せして、ハピタス経由の場合は1%ポイントが付与され、1ポイント=1円で現金還元されます。
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akira
細かい設定不要でさくっとライブ配信したい場合は、以下のアプリを使用するのもありです。
スマホのみで、外付けマイクなしで、かなりクリアな音のライブ配信ができるので、早くライブ配信したい人や難しい設定や機材購入が面倒くさいと思う人はとりあえずダウンロードしてみてください。
■PS4の実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
■Switchの実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
■iPhoneアプリの実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
YouTubeでiPhoneのゲーム実況動画を撮影配信する方法・手順|おすすめの機材も紹介