4DDiG Partition Managerは、初心者でも簡単にM.2 SSDへデータを移行・クローンできる高機能なソフトウェアです。ここでは、「Windows」SATA M.2 SSDからNVMe M.2 SSDへクローンする方法を、4DDiG Partition Managerを使ってご紹介します。
目次
M.2 SSDとSSDとの違い
M.2 SSDは、従来の2.5インチSSDよりも小型で高速な次世代ストレージデバイスです。
パソコン内部のスペースを節約できるだけでなく、データ転送速度が大幅に向上するため、Windowsの起動やソフトの読み込みが格段に速くなります。
M.2 SSDとSSDの転送速度
M.2 SSD
- PCIe接続: 最大40Gbpsの高速転送速度を実現。従来のSATA SSDの約6倍速
- SATA接続: 最大6Gbpsの転送速度。従来の2.5インチHDDの約5倍速
SSD
- SATA接続: 最大6Gbpsの転送速度
M.2 SSDとSSDのその他の違い
- 消費電力: M.2 SSDの方が消費電力が低く、ノートパソコンのバッテリー持続時間を延ばすことができます。
- 発熱: M.2 SSDの方が発熱量が少ないです。
- 価格: M.2 SSDの方が高価な傾向があります。
M.2 SSDとSSDのメリット・デメリット
メリット:
- 高速な転送速度
- 低消費電力
- 発熱量が少ない
- コンパクトな形状
デメリット:
- 価格が高い
- 対応機種が限られる
- 一部のM.2 SSDは発熱量が多い
4DDiG Partition ManagerでM.2 SSDクローンを作成
4DDiG Partition Managerは、M.2 SSDを含むあらゆるストレージデバイスのパーティション管理・クローン作成を可能にする高機能なソフトウェアです。
複雑な操作は一切不要で、初心者でも簡単にM.2 SSDへデータを移行することができましたので、私が利用した手順を公開します。
4DDiG Partition Managerの特徴・機能
4DDiG Partition Managerは、Windowsユーザー向けの多機能なパーティション管理ツールです。
機能が多彩であることがこの界隈では有名で、ここではすべて記載できないですが、主なものだけピックアップします。
1. パーティション管理
4DDiG Partition Managerは、パーティションに関する様々な操作を簡単に行うことができます。
パーティションの作成・削除・フォーマット・サイズ変更:
- 空き領域を利用して新しいパーティションを作成したり、不要なパーティションを削除することができます。
- 各パーティションの容量を自由に調整し、ストレージを効率的に活用できます。
- フォーマット形式は、NTFS、FAT32、exFAT、EXT2、EXT3、EXT4など、様々な形式に対応しています。
パーティションのアクティブ化・非アクティブ化:
- 複数のOSをインストールしている場合、アクティブ化するパーティションを選択することで、起動するOSを決定することができます。
- 使用していないパーティションを非アクティブ化することで、誤操作を防ぐことができます。
パーティションのラベル変更:
- パーティションごとにわかりやすい名前を設定することで、管理が容易になります。
パーティションの結合・分割:
- 複数の小さなパーティションを1つの大きなパーティションに結合したり、逆に1つの大きなパーティションを複数の小さなパーティションに分割することができます。
パーティションのプロパティの確認:
- 各パーティションのファイルシステム、容量、空き容量、使用率などを確認することができます。
2. データ復元
誤って削除してしまったファイルやフォーマットされたドライブからのデータ復元など、様々なデータ復元機能を搭載しています。
削除ファイル復元:
- ゴミ箱から削除してしまったファイルだけでなく、Shiftキーを押しながら削除してしまったファイルや、クイックフォーマットされたドライブからも復元することができます。
フォーマットドライブ復元:
- 誤ってフォーマットしてしまったドライブから、画像、動画、音楽、ドキュメントなどのデータを復元することができます。
破損ドライブ復元:
- ウイルス感染や物理的な損傷などによって破損してしまったドライブから、可能な限りデータを復元することができます。
外付けストレージ復元:
- 外付けハードディスク、USBメモリ、SDカードなどのストレージデバイスからデータを復元することができます。
3. OS移行
Windowsを別のハードディスクやSSDへ移行することができます。
クローン作成によるOS移行:
- 既存のOSを丸ごと新しいハードディスクやSSDにコピーすることで、データ損失のリスクを抑えながらOS移行を行うことができます。
システムイメージからのOS復元:
- 以前作成したシステムイメージからOSを復元することで、システムトラブルが発生した場合でも簡単に復旧することができます。
4. ブータブルメディアの作成
USBメモリなどをブータブルメディアとして作成し、OSのインストールや復元を行うことができます。
ブータブルメディア作成ウィザード:
- 簡単な操作でブータブルメディアを作成することができます。
ブータブルメディアからのOSインストール:
- Windowsのインストールメディアがない場合でも、ブータブルメディアからOSをインストールすることができます。
ブータブルメディアからのシステム復元:
- 起動できないパソコンでも、ブータブルメディアからシステムを復元することができます。
4DDiG Partition Managerの使い方
非常に簡単なので使い方を解説するまでもないですが、簡単に利用の流れを見ていきたいと思います。
まず、以下から4DDiG Partition Managerをダウンロードしてください。
ダウンロードしたら実行ファイル(.exe)を起動してインストールします。
インストールしてソフトを起動すると以下の画面になります。
私はライセンスを購入しているので、右上の「今すぐ購入」をクリックして、ライセンス認証します。
ライセンス認証に成功すると、右上の鍵マークが消えて、左下の「アップグレード」という文字が消えます。
今回は、SSDへファイルを完全に置き換える場合について見ていこうと思います。
このトップ画面のディスクのクローンをクリックしてみます。
クリックすると、現状のディスク使用状況について表示されます。
上側がみなさんが使用しているパソコンのディスクの使用状況になり「ディスク1」と書かれているものが外付けハードディスクなどが表示されます。
SSDに置き換えたい場合は、外付けでパソコンと接続すれば、「ターゲットディスクを選択」の中に置き換え先のSSDが表示されているかと思います。
置き換え先のSSDを選択して、右下の「次に」をクリックします。
最後に確認画面が表示されるので、右下の「開始」をクリックすればクローンが完成です。
4DDiG Partition Managerを使ってみた感想
4DDiG Partition Managerは、アイコンでわかりやすく表示されたシンプルなインターフェースを採用しているので、初心者でも迷うことなく操作することができると感じました。
特に、機能が豊富なので、そこまで詳しくないけどとりあえず、4DDiG Partition Managerを購入しておいた。という感じでもおそらく困ることはないと思います。
- パーティション管理: パーティションの作成、削除、フォーマット、サイズ変更、結合、分割、アクティブ化、非アクティブ化、ラベルの変更、プロパティの確認など
- データ復元: 誤って削除してしまったファイル、フォーマットされたドライブ、破損ドライブ、外付けストレージデバイスからのデータ復元
- OS移行: Windowsを別のハードディスクやSSDへ移行
- ブータブルメディアの作成: USBメモリなどをブータブルメディアとして作成
- その他: パーティションのコピー、空き領域の割り当て、ディスクの詳細情報の確認など
また、無料版と有料版の2種類がありますが、無料版でも、パーティション管理、削除ファイル復元、フォーマットドライブ復元、ブータブルメディアの作成などの基本的な機能を利用することができるので、かなり親切な設計になっているところに好感が持てます。
まとめ
4DDiG Partition Managerは、ハードディスクとパーティションを完全管理する多機能ツールです。
初心者でも使いやすいシンプルなインターフェースと、高度な機能を兼ね備えています。ハードディスクやパーティションの管理、データ復元、OS移行など、様々なニーズに対応することができます。
M.2 SSD移行するためのツールに悩んでいる方には特におすすめです。
その他の操作については以下が参考になるので覗いて見てください。
>「Windows」SATA M.2 SSDからNVMe M.2 SSDにクローンする方法
>2024年版|HDDからM.2 SSDへクローンフリーソフトおすすめ【Windows 11/10/8/7】
>Windows11/10でM.2 SSDにデータやOSを完全に移行する方法