以前にマイクの種類について紹介しましたが、その際に、YouTubeで使うマイクには下記の4種類があるとお伝えしました。
それが、下記の4つです。
- ワイヤレスピンマイク(ピンマイク)
- ショットガンマイク
- ヘッドセットマイク
- スタンドマイク(ダイナミックマイク/コンデンサーマイク)
今回はその中のひとつ、ワイヤレスピンマイクに焦点を当てたいと思います。
【決定版】YouTubeの動画撮影におすすめのマイク|実際の収録音声で比較目次
ワイヤレスピンマイクとは
ワイヤレスピンマイクとは、服などにつけることにより、両手を空け自由に動き回れるという利便性の高いマイクのことをいいます。
YouTubeだけでなく、舞台やテレビの撮影、イベントなど様々なシーンで使用されています。
以前は「単一指向性」であることが特徴のひとつとしてあげられましたが、現在では「全指向性」のものも多いようです。
また、自由に動くことができることから、「ライブ動画」タイプのYouTubeの撮影に適しています。
ちなみに「ライブ動画」とは、ヒカキンさんのようにリアルタイムで録音をする動画のことをさします。
例えば、以下のような動画のことですね。
目立たずに服に着用することができるワイヤレスピンマイクですが、そのお値段はピンキリです。
よって本日は、ワイヤレスピンマイクを価格別に比較していきたいと思います。
5,000円以下
okwint ピンマイク
このマイクはAmazonでベストセラー1位の商品で、価格は大体1,000円〜2,000円台です。
聞き比べを確認すると、さすがにGoPro Hero7よりは音質が劣りますが、iPhone内蔵マイクに比べると声が聞こえやすくなっているように感じると思います。
また、iPhoneやAndroidだけでなく、カメラやPCなど幅広い機器に使用できる点はメリットと言えるでしょう。
値段だけをみてもお得と感じますが、それにプラスしてアダプター/防風マフ/収納ポーチなどが付属としてついているので、かなりコスパの良い商品だと思います。
【口コミ情報】
試しに買ってみましたが、実用上問題なく使えています。
PC/Mac/Skype/Zoomによるミーティングにも使用できます。
音質も問題ないようです。
SONY ECM-SP10
SONY ECM-SP10の価格も2,000円〜3,000円なので、こちらもコスパが良くおすすめです。
SONY ECM-SP10の屋外録音の動画を紹介したいと思います。
okwintピンマイクもSONY ECM-SP10同様、「全指向性」なので、参考になると思います。
4:39からECM-SP10を接続した音声になりますが、周囲の雑音が消えてかなりすっきりした印象になっています。
okwintは無名のブランドですので、なんとなく不安な方は、ECM-SP10も十分安価ですので、おすすめです。
10,000円以下
audio-tecnica AT9903
10,000円以下の金額でお勧めしたいのは、サムネ左側のaudio-tecnica AT9903です。
動画で聞き比べをすると、SONY ECM-C115よりも音がすっきりと聞こえるかと思います。
演者のばんさんは、「マイクはSONYより、audio-tecnicaだよね」と言っていますね。
この商品の口コミは下記の通りです。
値段相応のピンマイク。
soundblasterを介して使用していますが、特に問題なく使えています。
性能は値段相応といったところだと思います。
ただ、音の質も好みがあると思います。
クリアな音質が好みの方は、SONY ECM-C115もおすすめです。
20,000円以下
SONY ECM-AW4
この価格から音声品質も高くワイヤレス機能(Bluetooth)のついた商品が選べるようになります。
また、この価格のマイクになると音質が一気にクリアになり、甲乙つけがたくなってきます。
口コミの内容も良い内容が目立つようになりました。
これからYouTubeを始める方で、品質の良い音を取りたい場合は、10,000円〜20,000円台のマイクを選ぶと良いです。
この商品の口コミは下記の通りです。
YouTubeの撮影用にと購入。
・購入から1年の補償付き。さすがソニーです。
・相互通信は普通に会話ができます。
・障害物のない室内や、ホールでの集音にも問題ないと思います。
ちなみに、この動画の冒頭と、8:47から一緒に使用されているピンマイクはaudio-technica AT9904です。
ECM-AW4単体でも品質の良い音ではありますが、サイズが若干気になる場合は、audio-technica AT9904と組み合わせるのもありです。
また、この商品の室外での動画がありましたので紹介します。
川の音を自然に収録している一方で、気になる雑音がほとんどないことがわかります。
また、先に紹介したECM-C115と組み合わせて使用している動画がありましたので紹介したいと思います。
音質はほとんど変わらないと思いますが、ECM-C115を使用することで口元までマイクを近づけることができるようになります。
見た目もすっきりするので、音の好みがあえば、audio-technica AT9904ではなくて、ECM-C115もありかと思います。
30,000円以下
RODE WIRELESS GO
私が使用しているRODE WIRELESS GOをご紹介したいと思います。
ちなみに、ワタナベさんの動画で、0:00~音声収録で使用されている構成は私が使用している構成と全く同じです。
8:08からRODE WIRELESS GO単品で音を取っていますが、品質は悪くないと思います。
どちらかというと、収録の見た目の問題で、できればマイクは映像で見えないほうがスマートなので、ピンマイクのECM-C10を併用するのが個人的にはおすすめです。
この商品の口コミは下記の通りです。
適度に周囲の音を拾って、それでいて声はしっかり撮れます。
3.5mmのインポートも付いているので汎用性も高いと思います。
思っていた以上に素晴らしい商品ですが、胸元につけるにはピンマイクの方が見た目良い。
音が抜ける感じが好みの方は、この動画の9:57から使用しているaudio-technica AT9901と組み合わせるのもありかもしれません。
50,000円以下
audio-technica ATW-1701/L
動画の前半でも、既にATW-1101/Lを使用しているのですが、調整が終わるのが3:47からとなりますので、ここから聞いてみてください。
このクラスになると本当に好みの問題かと思います。
演者のgueenさんは「ハイ(高い音)の抜けが悪い」と言っていますが、私はよくわかりません(笑)
全体的な音質としては、かなりクリアだと思います。
この商品の口コミは下記の通りです。
50人超の受講生が集まるセミナー用に購入。
コスパを考えると、3,000円程度のものも決して評価が悪い訳ではないので心惹かれましたが、耳の良い人たちの集まりなので音質にこだわろう、と思い切ってこちらの商品を選択しました。
ワイヤレスのピンマイクは両手が開くので、講師の方にはモチロン大好評!音質もよくて受講生からも大好評!
とてもよいお買い物でした。
また、このマイクをイベントで使用している動画がありましたので紹介したいと思います。
ザワザワしている中でも、しっかりと声が拾えているのがわかると思います。
また、演者のようにモフモフをオシャレなものに変えれば、違和感無く楽しめるかもしれないですね。
70,000円以下
SONY UWP-D21
動画内でも少し触れていますが、「単指向性」ではないため、外の車の音が入っていますね。
ですが、音声はかなりクリアで聞き取りやすいのではないでしょうか。
正直このランクのピンマイクは、私も使ったことがないので、評価がかなりしづらいところです。
YouTubeの音声収録で使用するのであれば、このランクまでは必要ないかなと思います。
この商品の口コミは下記の通りです。
電池の持ちも悪くないように感じました。
特に音質は特筆すべきもので安定感のある音質です。
電池の持ちも悪くないように感じました。
値段と音質の関係
私の主観ではありますが、それぞれの特徴を端的に記載します。
10,000円以下
一眼レフの内蔵マイクやiPhoneなどのスマホ内蔵マイクと比べると、かなり音質がよくなるので、導入必須です。
ただ、この価格帯は、低音を取ろうとすると音がこもってしまい、高音を取ろうとすると、抜けてしまうので、屋内で落ちついた雰囲気でなにかを解説する系の動画撮影に向いているかと思います。
ゲーム実況でもよいですが、叫んだり、音量の大小が激しいことが売りの場合は、良さが十分表現できなくなります。
また、ピンマイクの真価を発揮するのはなんといっても屋外で移動する動画ではありますが、周囲の雑音を拾ってしまうので、声の邪魔をしてしまうのが気になります。
30,000円以下
音は非常にクリアになり、こもったり、抜けたりすることがほぼなくなります。
この値段から音の品質が十分たんぽされたBluetooth機能のついたワイヤレスピンマイクも選択肢の中に入ってきます。
周囲の雑音もかなり軽減されているので、屋外の撮影にも適しています。
このクラスは、デメリットがほぼなくなるので、どちらかといえば音の好みに合うものを選ぶという領域です。
雰囲気に合わせて重い感じにしたり、透き通ったクリアな音にしたいなど、動画全体の雰囲気に合わせて、組み合わせを変えたりする楽しみもでてきます。
個人的には一番おすすめの価格帯です。
30,000以上
ここからは、音声の品質に加えて、プロ仕様の機能が追加されてきます。
例えば、音声取得漏れや、万が一ワイヤレス機能の品質が乱れたときにでも、音声取得を担保するトゥルーダイバーシティ受信方式を採用したり、レシーバーを複数接続できたり、それをチャンネルごとに切り替えたりと、イメージ的にはテレビのロケ番組です。
YouTubeではここまで必要はないでしょう。
その他
YouTubeの動画制作する上で、顔出しをするかどうかは非常に悩ましいところかと思います。
一方、顔出ししない場合は、その動画のアイデンティティが保てず、インパクトに欠け、オリジナリティをどうしても出しにくいので、ファンが付きづらい欠点があります。
その際におすすめなのが、IRIAM (イリアム)というアプリです。
まとめ
今記事では、価格ごとのワイヤレスピンマイクを紹介してきました。
5,000円以下のマイクでもしっかりと声を拾えることがわかりましたが、もし音質にこだわりたい場合は、30,000円以下くらいがボーダーラインになりそうです。
初心者の方は、まずは安いものから始めて、徐々に音質にこだわっていくのも有りですね。
音質は個人の嗜好もあると思うので、皆さんのお気に入りが見つかることを願っています。
また、Yahoo、楽天でマイクを購入する場合は必ずポイントサイトのハピタスを経由して購入するようにしましょう。
通常付与されるポイントに上乗せして、ハピタス経由の場合は1%ポイントが付与され、1ポイント=1円で現金還元されます。
ハピタスの公式サイトはこちら
akira
細かい設定不要でさくっとライブ配信したい場合は、以下のアプリを使用するのもありです。
スマホのみで、外付けマイクなしで、かなりクリアな音のライブ配信ができるので、早くライブ配信したい人や難しい設定や機材購入が面倒くさいと思う人はとりあえずダウンロードしてみてください。
■PS4の実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
■Switchの実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
■iPhoneアプリの実況動画を取る場合はこちらを参照ください。
YouTubeでiPhoneのゲーム実況動画を撮影配信する方法・手順|おすすめの機材も紹介